top of page

2013 東北ボランティアバス 活動報告

9/12~9/17の5日間、岩手県の遠野まごころネットさんを拠点に活動してきました!

 

9/12

 総勢37名の参加者、各々の想いと

まだ見ぬ土地への期待と不安を胸に

大阪から岩手へ出発。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9/13

 この日は、大船渡市にある上平仮設にお邪魔させてもらい、実際に現地の仮設の施設員さんにお話を聞かせて頂きました。

 実際に今仮設にいらっしゃる方がどういう方か、仮設ではどういう催しが行われているのかなど、ここでしか聞けない話を聞かせて頂きました。

 これから活動を行っていく上で貴重な経験となりました。

 

 その後、これからの活動の拠点になる遠野まごころネットさんに伺い、夜は、メンバーの親睦会、そしてこの日1日の活動を通じて思ったこと、感じたことをグループごとに分かれて振り返り、共有しました。

 

 明日から本格的に活動が始まります。

9/14

 この日は遠野まごころネットさんが所有している農園のまごころ農園とハーブの郷の2か所に分かれて活動をしました。

 まごころ農園では、花壇の草抜きや畑の雑草抜きを行いました。

 ハーブの郷では、草抜きや、ハーブの収穫などを色々なところから来られたボランティアの方々と行ないました。

 現在行われているボランティア活動は、震災直後直後のイメージのがれき撤去から、、こういった農業支援など第6次産業の発展を目指すものへと変化してきています。

 この様な農園などで野菜などを作るための下準備をボランティアで行い、最終的には、現地の人にその農園で作ったものを販売し、生活の糧としてもらうことが最終目的です。

 

 活動後、遠野まごころネットの井上さんを招き、翌日の仮設での活動を行うための予備知識や、震災当時から現在に至るまでの現地の変化などについてお話をして頂きました。

 ここで聞くお話に、参加者は戸惑いと驚きを隠せない様でした。それと同時に、少しでも多くのものを持って帰ろうと、井上さんのお話を真剣にお話を聞いていました。

 実際に現地に着き、活動を行い、今必要なこと、大切なことを自分なりに理解し、参加者の眼差しにも各々の想いがあふれていました。

9/15

 この日は、二班に分かれて仮設で行われている敬老会に参加させて頂ました!!

 今回お邪魔させて頂いた仮設は、どちらも入居されている方が多く、規模の大きい場所でした。

 敬老会では、その仮設にいらっしゃる方による踊りの披露やカラオケなどが行われており、そこで大阪の名物であるたこ焼きを振舞ったり、クイズなど出し物を皆さんの前でやらせて頂いたり、仮設にいらっしゃる方々と一緒に写真を撮り、フォトフレーム作りを行いました。

 色々な方とお話させて頂き、皆さん『孫が来てくれたようで嬉しい』、『こうやって笑って楽しめて良い』など、皆さん喜んで頂きました。

 中には、率先してたこ焼きを一緒に焼いてくれる方や、たこ焼きを食べるのは勿体無いと言って持って帰る方もいました。

 

 

 この日の夜は、遠野まごころネットでまごころネットで宿泊しているボランティアの方々やスタッフの方とたこ焼き交流会を行いました!

 まごころネットにいらっしゃる方は、出身もバラバラ、そこにいる理由もバラバラな人たちで、そういう方々とお話しできる滅多にない機会ということで、ボラバスの参加メンバーも遠野まごころネットのボランティアさん、スタッフさんも凄く楽しんでいました。

9/16

 活動最終日

 この日は、沿岸部の視察を行いました。

​ 今まではテレビのニュースやネット上でしか見たことのない現地の様子を、遠野まごころネットの井上さんと椿の里・大船渡ガイドの会の語り部の佐々木さんの案内で視察しました。

 まずは上長部の郷というところに訪れました。

 そこでは、現在農園と製材が行われているのですがいるのですが、震災直後は付近にあった水産加工会社の倉庫から流れだした魚が広がりとんでもないほどの異臭漂う場所だったそうです。そこから少しずつ少しずつ魚を取り除いていく作業は想像を絶するような作業だったそうです。

 次に気仙大工左官伝承館に訪れ、お昼ごはんを頂きました。

 気仙大工によって作られた釘を使わない組み木の建物はどんな地震がきても倒れない、建物が揺れると木同士がより深く噛み合うと言われるものなのですが、その建物でさえ、今回の地震では相当揺れ、倒壊するのではないのかという状態だったそうです。

 その後訪れたTAPIC45、さいとう製菓本店。どちらの光景も想像をはるかに超えたものでした。津波の破壊力、高さ。そこに語り部さんのお話も相まって、ただただ立ち尽くすしかありませんでした。

 この日見た景色、光景、体験を踏まえたお話、全てが衝撃でした。

 震災から2年半、少なからず復興は進んでいるのは間違いありませんが、まだまだ復興には程遠く、辺りを見渡すとポツポツと建物が見えるものの、ほとんど草が生えているだけ。そこには昔、間違いなく人々の生活があったのですが何もかも流されていました。

 まだまだ復興には時間がかかる。そして、この現実を忘れてはいけない。この事を改めて心に刻むことになりました。

9/17

 大阪へと帰ってきた参加者37名。

 その眼差しは出発前とは比べ物にならないくらい輝いていました。

 この4日間で得た経験、考え抜いた時間、それらを糧に、これから出来ること、やるべきことをメンバー一丸となって、そして各々で行っていきたいと思います。

 

bottom of page